はじめに
このハンズオンでは、Amazon S3に静的なコンテンツをアップロードし、CloudFrontを利用して静的コンテンツを配信し、API Gatewayを使って、動的なコンテンツも取得できるサーバレスなWebサイトを実装します。
API GatewayではLambda統合などで他のサービスと組み合わせて柔軟なAPIを作成できますが、今回は簡易的にMockを使ってAPIを実装します。
環境構成
以下の構成でWebサイトを構築します。
構築の流れ
API GatewayのMockの設定
API Gatewayの「Mock」統合を使用して、APIレスポンスをシミュレーションします。
準備したMockレスポンスを設定し、エンドポイントにリクエストがあると指定したJSONが返されるようにします。
API Gatewayの設定値は以下を参考にしてください。
- API:REST API
- API の詳細
- 新しいAPI
- API名:任意の名前を入力してください。
- 説明:任意で入力してください。
- API エンドポイントタイプ:リージョン
- リソース
- プロキシのリソース:OFF
- リソースパス:/
- リソース名:books
- CORS (クロスオリジンリソース共有):ON → チェックをつけないとブラウザで実行するAPIがエラーになります。
- メソッドの詳細
- メソッドタイプ:GET
- 統合タイプ:Mock
- GETメソッドの設定
- 統合レスポンス
- マッピングテンプレート
- コンテンツタイプ:application/json
- テンプレート本文:下記レスポンスを入力
- マッピングテンプレート
- メソッドレスポンス
- ヘッダー名:Access-Control-Allow-Origin
- 統合レスポンス
レスポンスは以下を入力
[
{
"title": "本のタイトル01",
"author": "著者01",
"year": "2021年",
"rating": 5
},
{
"title": "本のタイトル02",
"author": "著者02",
"year": "2022年",
"rating": 4
},
{
"title": "本のタイトル03",
"author": "著者03",
"year": "2023年",
"rating": 2
},
{
"title": "本のタイトル04",
"author": "著者04",
"year": "2024年",
"rating": 1
}
]
設定後、APIをデプロイしてください。ステージは任意で構いません。
デプロイ後、APIのエンドポイントが表示されるのでメモしておいてください。次のS3に配備するhtmlに記載します。
S3バケットの作成と静的コンテンツのアップロード
S3バケットの作成と静的コンテンツの配置
今回のハンズオン用に準備したhtmlファイルをS3にアップロードします。
おすすめの本のリストを出力するWebサイトです。任意バケット名でS3バケットを作成してください。
以下のhtmlを「index.html」というファイル名で保存して、S3バケットにアップロードしてください。
※【API Gatewayのエンドポイント+/books】はAPI GatewayのMockの設定で設定したエンドポイントとリソースのパスに置き換えてください。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>おすすめ本リスト</title>
<style>
* {
box-sizing: border-box;
margin: 0;
padding: 0;
}
body {
font-family: Arial, sans-serif;
background-color: #f4f4f4;
color: #333;
padding: 20px;
}
header {
text-align: center;
margin-bottom: 20px;
}
h1 {
font-size: 2rem;
color: #4a90e2;
}
main {
display: flex;
flex-direction: column;
align-items: center;
}
section {
margin-bottom: 20px;
width: 100%;
max-width: 600px;
background-color: #fff;
padding: 15px;
border-radius: 8px;
box-shadow: 0 2px 5px rgba(0, 0, 0, 0.1);
}
h2 {
margin-bottom: 10px;
color: #333;
border-bottom: 2px solid #4a90e2;
}
ul {
list-style-type: none;
}
button {
padding: 10px 20px;
background-color: #4a90e2;
color: #fff;
border: none;
border-radius: 5px;
cursor: pointer;
}
button:hover {
background-color: #357ABD;
}
#details {
margin-top: 10px;
}
footer {
text-align: center;
}
</style>
</head>
<body>
<header>
<h1>おすすめ本リスト</h1>
</header>
<main>
<section id="book-list">
<h2>検索</h2>
<ul>
<li><button id="loadBooks">探す</button></li>
</ul>
</section>
<section id="book-details">
<h2>検索結果</h2>
<div id="details"></div>
</section>
</main>
<footer>
<p>© 2024 おすすめ本リスト</p>
</footer>
<script>
document.getElementById('loadBooks').addEventListener('click', () => {
// API Gateway経由でLambdaを呼び出すためのAPIエンドポイント
const apiUrl = '【API Gatewayのエンドポイント+/books】';
fetch(apiUrl)
.then(response => response.json())
.then(data => {
const detailsSection = document.getElementById('details');
detailsSection.innerHTML = '';
if (data.length > 0) {
data.forEach(book => {
const bookDiv = document.createElement('div');
bookDiv.innerHTML = `
<h3>${book.title}</h3>
<p>著者: ${book.author}</p>
<p>出版年: ${book.year}</p>
<p>評価: ${'★'.repeat(book.rating)}</p>
`;
detailsSection.appendChild(bookDiv);
});
} else {
detailsSection.innerHTML = '<p>詳細情報がありません。</p>';
}
})
.catch(error => {
console.error('エラーが発生しました:', error);
});
});
</script>
</body>
</html>
CloudFrontの設定
CloudFrontを使用して、S3からのコンテンツをキャッシュし、全世界に配信します。
新しいCloudFrontディストリビューションを作成し、オリジンにS3バケットを指定します。
設定値はこちらを参考にしてください。
- オリジン
- Origin domain:作成したS3バケット
- Origin path – optional:そのまま
- 名前:Origin domainを選択すると自動で入力されます
- オリジンアクセス:Origin access control settings (recommended)
- Origin access control:Create neew OACを選択してOACを作成
- カスタムヘッダーを追加 – オプション:そのまま
- Enable Origin Shield:いいえ(デモ用なので)
- デフォルトのキャッシュビヘイビア
- パスパターン:そのまま
- オブジェクトを自動的に圧縮:Yes
- ビューワープロトコルポリシー:HTTPS only
- 許可された HTTP メソッド:GET, HEAD
- ビューワーのアクセスを制限する:No
- キャッシュキーとオリジンリクエスト:Cache policy and origin request policy (recommended)(そのまま)
- レスポンスヘッダーポリシー – オプション:そのまま
- 関数の関連付け – オプション:そのまま
- ウェブアプリケーションファイアウォール (WAF) :セキュリティ保護を有効にしないでください
- 料金クラス:北米、欧州、アジア、中東、アフリカを使用
- 代替ドメイン名 (CNAME) – オプション:ドメイン名を指定する場合は設定
- Custom SSL certificate – optional:ドメイン名を指定する場合は設定
- サポートされている HTTP バージョン:そのまま
- デフォルトルートオブジェクト – オプション:アップロードしたhtmlファイル名
- 標準ログ記録:そのまま
- IPv6:オン
- 説明 – オプション:任意で入力してください。
ディストリビューション作成後、ディストリビューションのIDとディストリビューションドメイン名をメモしてください。
S3のアクセスポリシーの修正
S3バケットのアクセスポリシーは以下を指定します。
【S3バケット名】と【ディストリビューションID】は置き換えてください。
{
"Version": "2012-10-17",
"Id": "PolicyForCloudFrontPrivateContent",
"Statement": [
{
"Sid": "AllowCloudFrontServicePrincipal",
"Effect": "Allow",
"Principal": {
"Service": "cloudfront.amazonaws.com"
},
"Action": "s3:GetObject",
"Resource": "arn:aws:s3:::【S3バケット名】/*",
"Condition": {
"StringEquals": {
"AWS:SourceArn": "arn:aws:cloudfront::781014508458:distribution/【ディストリビューションID】"
}
}
}
]
}
アクセスしてみる
CloudFrontの設定でメモしたディストリビューションドメイン名にアクセスします。
以下が表示されました。
「探す」ボタンをクリックしてみます。
検索結果が表示されました。
まとめ
このハンズオンでは、S3に静的なWebサイトコンテンツを配置し、CloudFrontを使用して配信し、API GatewayのMock機能を使って、動的な情報を取得する手法も実装しました。
今回はAPI GatewayのMockを使っているため、APIのレスポンスが固定になっていますが、API GatewayとLambdaなどの他のサービスと結合することで柔軟なAPIを作成することができます。
今回のハンズオンを応用して、サーバレスなWebサイトを構築してみてください。
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